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ガザ地区で暮らす19歳の女子学生がGoogleでのインターンシップを実現するまで


パレスチナのガザ地区はイスラエル軍から包囲され攻撃をたびたび受けていると共に、人や物品の出入りが極端に制限され経済が停滞していることから、人々は国連や支援団体からの援助で生活を行っています。そんなガザ地区で暮らす19歳の女子学生が、Googleでインターンシップに参加することになったとブログで公開。自分の経験が他の人の助けになればと、その経緯を詳細につづっています。

My experience as a Gazan girl getting into Silicon Valley companies | by Dalia Awad | Feb, 2021 | Medium
https://daliaawad28.medium.com/my-experience-as-a-gazan-girl-getting-into-silicon-valley-companies-488062d769a1

パレスチナのガザ地区で暮らす19歳のダリア・アワドさんは、高校時代にロボット大会に参加しArduinoでロボット作りをしたことがきっかけとなり、プログラミングの背後にあるロジックに夢中になりました。アワドさんはマサチューセッツ工科大学とハーバード大学によって創設された無料のオンライン学習プラットフォーム「edX」でプログラミングのコースを受講し、女子高生向けのコーディング大会・Technovation Girlsに参加したり、暴力被害に遭った女性と専門家をつなぐアプリを開発したりするなどして、技術力を上げていきました。「人の役に立つものを作り出すことが好きです」とアワドさんはつづっています。

その後、大学でテクノロジーとコンピューターに関する理論的基礎を学んだものの、「もっと実用的なものが必要だ」と感じたアワドさんはヨルダンで開催された「RBK」と呼ばれる開発ブートキャンプに参加することにしました。応募者800人の中から30人しか選ばれないという選考を見事通過したアワドさんは、RBK Jordanでアジャイル開発を利用したMERNスタックを使ってフルスタックでアプリを3つ作成。この中で、チームとやり取りしながらどうやって締め切りに合わせてアプリを完成させるか、というソフトスキルを学んでいったとのことです。

ヨルダンからガザに戻ったアワドさんは、Facebookで「パレスチナや中東の人々と国際的なテック企業の職・インターンシップとを結び付ける」というManaraプログラムについて目にしました。

Manara | Hire top software engineers
https://www.manara.tech/


ガザ地区は若者の失業率が60%を超えるといわれており、就職に対して不安を持っていたアワドさんは「そんなことが可能なのか!」と驚きつつもプログラムに参加。インターンシップのための面接対策をLeetCodePrampを行い、データ構造とアルゴリズムについての課題に毎週取り掛かったとのこと。それまでは「コーディング課題の解決は苦痛でしかない」と思っていたアワドさんでしたが、クラスメイトと競争したり、議論したりする中で、「他人の解法を知ることの面白さ」に目覚めたそうです。

また、実際にシリコンバレーのエンジニアと面接の練習をしたことが非常に役立ったともアワドさんは述べています。勉強は大変だったものの、クラスメイトやメンター、模擬面接官、Manaraスタッフの助けを得て、実際にRepl.itやGoogleに面接にたどり着くことができたとのこと。

面接の申し込みが受理されたのは2020年11月で、大学の試験期間とかぶっていたことから、アワドさんは面接を2週間遅らせてもらうよう連絡しました。両社は申し出を承諾したためアワドさんには2週間の準備期間ができ、その間は1日10時間ほど勉強し続けたそうです。そしてGoogleの面接の数日前にようやく模擬面接でいい結果が出たとのことです。


Googleの面接では、Manaraが用意した課題と全く同じような「データ構造とアルゴリズムの問題解決」について聞かれたとのこと。各面接はそれぞれ1時間の長さで、休憩時間は1時間。「面接官はとても感じがよく、落ち着いて面接を受けることができました。コーディングしながら思考プロセスについて議論し、とても楽しい時間でした」とアワドさんは述べています。

一方でRepl.itではまず操作変換の課題が与えられたそうですが、この課題はアワドさんにとって想定外のものだったとのこと。面接官と課題について議論し、アイデアを共有してその日は終了。2週間後にその課題についてプレゼンテーションを行ったとのことですが、Manaraのメンターがプレゼンテーションについて指導してくたおかげで自信を持って行えたとアワドさんは述べています。

そしてアワドさんは、2021年1月1日にRepl.itから、1月の後半にGoogleから採用通知を受け取りました。「まだ自分が何をしたいのかがわからない」というアワドさんはフロントエンド・バックエンド・インフラストラクチャなどさまざまな領域に携わることができるRepl.itにも引かれたとのことですが、最終的に「インターンシップで夏をヨーロッパで過ごせる」というGoogleを選択しました。ガザで過ごし、ガザを出たのはRBKに参加した時だけというアワドさんにとって、ヨーロッパで過ごせることは大きな経験です。

「ヨーロッパでインターンシップに参加できることと共に、お金を自分で稼ぐということにも興奮しています。両親が弟の教育費を支払うのを助けることができますし、他にも手伝えることがあるはずです」とアワドさんはつづりました。

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in メモ, Posted by logq_fa

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