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35kgもの羊毛で全身が覆われた羊が保護される


羊毛はウールの原料として世界的に広く使用されており、羊といえば毛刈り前のモコモコした姿を思い浮かべる人も多いはず。2021年2月にオーストラリアで保護された羊からは、なんと35kgもの羊毛が刈り取られたとして話題を呼んでおり、羊毛を刈る前と後の姿がわかる映像も公開されています。

Baarack from the brink: Wild sheep rescued in Australia shorn of 35 kg fleece | Reuters
https://www.reuters.com/article/us-australia-sheep/baarack-from-the-brink-wild-sheep-rescued-in-australia-shorn-of-35-kg-fleece-idUSKBN2AO0CW

Baarack, sheep in Australia with over 75 pounds of wool, rescued
https://www.usatoday.com/story/news/world/2021/02/24/baarack-sheep-australia-over-75-pounds-wool-rescued/4572513001/

「バーラック」と名付けられた羊が保護されたのは、メルボルンから北に69kmほど離れたランセフィールド付近の森でした。不動産管理業の男性がとてつもない量の羊毛をまとった羊を発見し、動物の救助・保護を行うEdgar’s Mission Farm Sanctuaryに連絡したとのこと。

Edgar’s Mission Farm Sanctuaryのスタッフが保護した直後のバーラックの姿や、羊毛を刈り取った後の姿は以下のムービーを見るとよくわかります。

Wild sheep rescued in Australia shorn of 35 kg fleece - YouTube


尋常ではない量の羊毛で全身を覆っているのが、今回保護されたバーラック。


毛の塊から辛うじて足先と顔がのぞいているだけの姿で発見されました。


目の上にまで毛が覆いかぶさっており、周囲が見えているのかどうかもわからない状態です。


Edgar’s Mission Farm Sanctuaryのスタッフは、バーラックをトラックの後ろに連結したかごにのせて運びました。


農場で保護されている別の羊と比べてみると、バーラックの羊毛がどれほど多いのかがよくわかります。


座っている様子はこんな感じ。なお、バーラックの耳には分厚い羊毛で引き裂かれた耳札があったようで、かつてはどこかの農場で飼育されていた個体だと推測されています。


スタッフが羊毛を刈り取った羊毛は、両手で抱えるのも難しいほどの量になりました。


羊毛の重さを計測してみると、なんと35.4kgもあったそうです。


羊毛を刈り取った後のバーラックは非常にスマートな姿になっており、通常の個体よりやせていたことが判明。顔の周りの羊毛がバーラックの視界を妨げていたほか、角膜とまぶたの隙間にゴミや草の種がたまって炎症を起こしていたとスタッフのケリー・ディナム氏は述べています。


家畜化された羊の毛は季節によって抜け落ちずにどんどん成長していくため、少なくとも1年に1回は羊毛を刈り取る必要があります。十分なケアを行わないまま羊毛が成長し続けるとふん尿が毛の間に蓄積し、感染症を引き起こす可能性もあるそうですが、バーラックはかなりの長期間にわたり羊毛を刈り取ってもらえなかったため、とてつもない量の羊毛を身につけてしまいました。幸いにも羊毛を刈り取った後のバーラックは健康であり、Edgar’s Mission Farm Sanctuaryで他の保護された羊たちと一緒に暮らしているとのことです。


なお、バーラックが記録した35.4kgの羊毛は世界記録ではありません。過去に記録された最重量の羊毛は、2015年に保護された「クリス」という名前の羊が記録した41.1kgとなっています。羊毛を刈り取られた後のクリスは農場で飼育され、2019年におよそ10歳で天寿を全うしています。

Chris, the Australian Merino sheep with a 41.1kg fleece has died — MercoPress
https://en.mercopress.com/2019/10/23/chris-the-australian-merino-sheep-with-a-41.1kg-fleece-has-died

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in 生き物,   動画, Posted by log1h_ik

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